つい3日前のことなのに、昨年の、、、と書くのはちょっと不思議な感じがします。
でも、去年の大晦日なんですよね(笑)
私の所属する合唱団が出演させていただくのは4回目でしたかしら?
今回も精一杯歌わせていただきました。
指揮者の岩城宏之さんが始められたこの演奏会。「岩城宏之メモリアル・オーケストラ」は普段は在京オケなどで主席を取られている方などがヴァイオリンの後ろのほうで弾いていらしたり、、、という名手ぞろいのまさにプレミアムなオーケストラ。
毎回その凄過ぎる演奏にとても贅沢な気持ちにさせていただいています。
合唱がステージに乗るのはもちろん「第九」の時なのですが、演奏者であることを忘れ思わず聞き入ってしまうような第3楽章までが約束されています。魂の入った演奏にフッと「この方たちは1番から演奏しているんだ」という当たり前のことに気づき改めて驚いたり、疲れのかけらも感じない演奏に感動したり、、、。体力気力ともに大変だと思うのですが、それでも演奏を楽しんでいらっしゃる雰囲気もあったりしていて「プロだなあ~」と感心したり、、、。至福の時、、、とその感激に浸りつつ次の合唱もそれに続けるようにと気合が入りました。
「第九」は合唱もとても大変で、毎回「もう少しこう歌いたかった」という思いが残ります。
ベートーヴェンがもし耳が聞こえていたら、もう少し易しい音楽にしたのではないか?と思うことがあります。現実の聴覚がなかったので、ベートーヴェンの頭の中には人の限界に縛られない理想の音が常に鳴っていたと思うのです。ベートーヴェンが書いている音楽がすべて理想の音で奏でられたら?
今回、素晴らしいオーケストラの音楽を聴きながら、「もしかすると、人間の限界を超えた理想の音楽を書くために神様がベートーヴェンの聴覚を奪ったのかもしれない」と思いました。