風の口笛



無言館

真田巡りからは外れますが、別所温泉の近くにある無言館を再び訪れました。時々ここにある絵に向き合いたいという気持ちと、一緒に行った友達にも見て欲しくて旅のコースにリクエストしました。

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志半ばに戦場に散っていった画学生達の作品が集められ、展示されています。作品と一緒に飾られている遺品には家族に宛てた手紙などもありました。その中には戦時下でありながら冗談やユーモアを交えたものもあり、当たり前だけれど「ある意味では今と変わらない、普通の若者だったんだ」と思いました。それはつまり、もし今が戦争の時代であったら、私の周りに当たり前にいる家族や友達の男子は、この学生達のように出征してしまうということでもあります。

作品の一つ一つからは、戦争の悲惨さというよりはむしろ「絵を描きたい」「作品を作りたい」という叫びが聞こえるようでした。一筆一筆のタッチが熱くて、素敵でした。もし彼らが生きていても、全員が芸術家として生きていたとは限らない訳ですが、少なくともこうして表現する喜びは奪われずに済んだでしょう。

「反戦」という文字は一言も出てこないけれど、彼らの魂に思いを馳せれば自ずと戦争を引き起こすことの罪に気付くはずです。


館内では「静粛に」とあるにもかかわらず、マイクロバスで乗り付けた団体の方々の話し声がうるさくて、腹立たしく思いました。でも、あとあと考えるとこの戦没画学生に近い年齢の方々で、そういう方にとっては黙って向き合うのは耐えられないのかもしれない、と思いました。だからと言ってあの感じが許される訳ではないと思いますが、、、また1つ戦争の傷を見た気がしました。
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by season_air314 | 2011-10-03 22:21 | 旅行
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モナが日々感じていること、周りの出来事を口笛を吹くように綴っていきます。
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